こんにちは、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコです。
しかし、寒いですね。起きるのが辛いのは大人も子どもも一緒です。あったかいお布団から出たくなーい!誰もが朝つぶやいてしまいますよね。
この時期は誰もがパッと起きるのはなかなか難しいですが、寒さ分を差し引いても「起きてこないお子さん」いらっしゃいませんか?
ママに起こしてもらうのが当たり前?でしょうか。
データでは自分で自発的に起きられるお子さんの割合は【3割】とのこと。7割はママ頼み、もしくは遅刻なのでしょうか。。。
今は新学期が始ったばかりで、特に冬休みの反動もあり生活リズムが乱れている時期でもあります。そして、この寒さ。起きれない要素が重なっているのは確かです。
では、そのリズムが続くとどうなるのでしょうか?
睡眠デフレスパイラル
お子さんの場合は必要な睡眠時間も長くなります(推奨睡眠時間)。その時間を確保しつつ、朝決まった時間に起きるとなると、夜更かしは自分で自分を辛くしてしまう要素になります。でも、子どもたちはどうしても「今」の楽しみが大事なんですよね。それは大人も一緒かもしれませんが。
スパイラルは毎日のことですから、どこから始まるということはありません。
朝起きられない(自立起床困難) ⇒ 寝起きの機嫌が悪い(無理やり起こす、怒る) ⇒ 朝、食欲がない ⇒ 朝食を取らない(取れない) ⇒ お通じがない(便秘気味) ⇒ 午前中の集中力にかける(ボーっとしている) ⇒ あくび、居眠り、腹痛、物忘れ、気分不良、頭痛などを訴える ⇒ だるさから日中の活動量の低下(休み時間など外で遊ばない、もしくは遊べない) ⇒ 体温の上昇が低い ⇒ 寝つきが悪い ⇒ (夜になると活動的) ⇒ 夜更かし ⇒ 朝起きられない
と、こんな感じでグルグルしているうちに、どんどんデフレスパイラルの渦に飲み込まれてしまいます。
起きられない要因はさまざまですが、ひとつとても大事なことは「日中の活動」です。
「日中の活動」?
どれだけお日様を浴びて遊んだか、ということです。
「おやすみ」は「おはよう」から始まる
決して寝る時から「おやすみ」は始るわけではありません。「おやすみ」は起きた時点つまり「おはよう」から始まります。
朝起きた時点で「おやすみ」の体内タイマーがセットされます。それはお腹に入れた朝食だったり、登校途中にお日様を浴びたりすることでセットされるからです。お腹にはいった朝食はエネルギーとなり、体温を上げてくれます。人は一日の中で体温の高い時間と低い時間があります。眠りにつく時はその体温の高低差があるほど寝つきが良くなるからです。
活動量が少ない子どもたちは、その体温の高低差を一日の中であまり示さないことがあります。
生活リズムを整える近道は、朝食や、お日様、元気に遊ぶことです。そんな事が、、と思われるかもしれませんが、子ども達は学校にいる間は時間で生活しています。だからこそ、そのベースとなる自分の活動量を上げる手立てが必要になります。
就寝時間の早いお子さんは、学力、精神力、生活が安定するといわれています。数学などの理系が得意なお子さんは、睡眠時間が多いとの統計もあります。これらは睡眠時間を適正にとり、心身が安定することで、ひとつのことに(例えば数学の問題とか)集中ができるからです。
起きられないから、眠れない。
寝ないから、起きれない。
たまごが先か、にわとりが先か、どちらが先でも構いません。このデフレスパイラルを断ち切りましょう。
ただ、日中に活動して疲れさせればいいというものではありません。やはり「なぜ、眠る必要があるのか」「なぜ、夜眠るのか」を親御さんからきちんと説明することが必要になります。
文部科学省では「早寝早起き朝ごはん」の運動に力をいれています。
ただ。どうしても起きられない方もいます。
概日リズム障害です。「睡眠相後退症候群」と呼ばる障害は眠りに入る時間がどんどん後退していき、ひどい場合は昼夜が逆転してしまうこともあります。これは躾の問題でもなく、また、本人の怠惰によるものでもありません。特に若い時はこの症状が現れることがあります。ただ、小児期に極端に遅い就寝時刻が誘因されることもわかっています。最初は単に「宵っ張り」で済んでいたものが、体の生体リズムを壊し、元に戻らなくなり、社会や学校に通いたくても通えない状態を引き起こしてしまいます。
冬は寒く、さらに日の出も遅くなります。起床時間は変えず、生活のリズムを整える工夫を考えてみてください。
こんなお話を含め『睡眠でかしこい子を育てる』と題して、2月3日(土)11:00~勝どき@グロ―バルリンクでお話しさせていただきます。
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本日も御読みいただきありがとうございました。
では、今宵も良い眠りを!
ヨシダヨウコでした。