ある朝、園児たちの散歩に出会した時のこと。
横断歩道を渡るため、しっかりと手を繋いだ子にひとこと。
「ちゃんと歩いてくれてありがとう」
2、3歳と思われる子に保育士の先生がかけた言葉。
ちゃんと歩く
そう、横断歩道の信号が青に変わって、その信号が赤に切り替わらないうちに、ちゃんと自分の足で歩いて渡り切る。
そこで保育士さんが、その子に声をかけたのだ。
なんでも当たり前ではない
自分のチカラで横断歩道を渡り切るなんて、日常毎日のようにしていることも、実は大変な事だったりする。
この子にとっては歩幅のこともあり、距離が長く時間内に渡りきる難しさ、高齢になり足が弱り早く歩けず難しくなることもある。さらには足や腰を痛めたりすれば、歩行すること自体が難しくなる時だってあるでしょう。
何が言いたいかと言えば「普通」はないと言うこと。
当たり前はないという事。
例え昨日まで簡単に出来ていたことも、ふとしたことで出来なくなることもあります。
昨晩までしっかり眠れていたのに、何故か今夜は眠れない。それだけで不安になります。
その不安は次の夜に「また、眠れないのでは?」という思いを連れてきて、ココロをいっぱいにしてしまうことも。
人は毎日同じように生きることを退屈と捉えるかもしれませんが、同じように生きるのは実は奇跡みたいな事かもしれません。
寒くなり数々の訃報に触れるたびに同じように感じます。
いつもと同じようにできる、いつもと同じように生きられる確約は誰もありません。
だからこそ、この時間を大事にして今日も過ごそと、あの保育士さん声がけにふと背中を押された一コマでした。
どうかみなさんも、しっかり眠ってココロもカラダも充足させて、好きな事、やりたい事に全力で取り組める日にしてくださいね。
では、今宵も良い眠りを。