こんにちは。
マイナス1歳から86歳までの睡眠をサポートする快眠コンシェルジュのヨシダヨウコです。
プロフィールにもある通り、私の実家は布団屋をしておりました。おりました。という過去形なのは、父が行っていた事業を誰も継がず終えたためです。昔「継いだ方がいい?」と尋ねたこともありますが、父の答えは一貫して、「自分の好きなことをしてください」でした。
布団屋自体はありませんが、今わたし自身が睡眠に関わる仕事をしているのも、その影響があるのは確かですし、良い眠りのための寝具のことについては、いつもいろいろ勉強させてもらっています。
枕どれがいいのか問題
セミナーやさまざまなな場所で、必ずと言っていいほど聞かれるのが「どの枕がいいですか?」という質問。
私も小さいときから考えれば、結構な数の枕を試してきたような気がします。その中でもやっぱりこれが最高!という枕に会えたのは数えるほどかもしれません。
ただ、私には合う枕でも、このブログを読んだ方に必ずしもフィットするとは限りません。
確率的に多くの人に合うことはあっても、誰にでもジャストフィットするものはありません。
枕が自由に選べるようになって、さほど年月は経っていません。首の曲線や硬さ、中身の素材、大きさ、高さなど、今ほど選択肢が広がったのはつい最近のことです。
その時代の前の人たちも、枕は使っていましたが、今より画一的な物を使っていました。江戸時代の頃はマゲや髪型を崩さないために、かなり首に負荷のかかりそうな枕でみんな寝たりもしていました。
このようにに自由な選択肢が増えると、人は迷ってしまうのかもしれません。これよりもっといいものがあるのかも? そう考えるのも当然でしょう。
江戸よりももっと大昔は、枕と呼べるものもなく、石や木の切れ端などで寝ていた時期もありました。ほんの少し頭を高くできれば、なんでもよかったわけです。
最近になって、「枕やめてます」という方々に続いてお会いしました。
特に枕の必要性を感じないというのです。
眠り方も人それぞれですから、枕の有無も同じ。どうしても必要なものでもありませんし、頭側を高くすることか必要な場合、例えば逆流性食道炎などの症状がある場合は、胃酸の逆流を防ぐためにも高くしておく事が大事になりますが、平でも問題ないのであれば、それもよし。
ほんの少し何か必要なら、タオルを重ねるとか、バスタオルで降り方を調整して、好きな高さを絶妙なバランスで毎夜フィットするように調整するなどもいいかもしれません。
自分だけのオリジナル手作り枕
これは海外に行った時でも自分で好きなように作れますし、備え付けのタオルでも作れます。
気になる人は肌に触れる部分は持参している自分のタオルにすると、安心かもしれません。
こんなふうにしていると、合わない枕を探し求めるより、合うものを自分で工夫して作る方が良いかもしれません。
皆さんもよかった来週一度お試しください。
では、今宵も良い眠りを。